初夏のおたのしみ、京都の老舗菓匠・老松さんの夏柑糖。
今年も、と訪ねたオンラインストアで、生菓子を冷凍便で取り寄せられることを知り、上生菓子好きでもあるので、よろこんで注文を。
老松さんの生菓子を戴くのは初めてなので、とってもたのしみ!!
今月・水無月の風物詩を表した、涼やかな色合いの3種の上生菓子がふたつづ。
本物そっくりの青梅は外郎製。
もちっとした上新粉と餅粉のお米の風味に、あっさりとした甘味の白餡が爽やか。
手毬花と名付けられた、紫陽花を表したきんとん。
白・水色・赤紫の色合いに、露を表した透明な錦玉羹がみずみずしく、美しい。
ふわっと鼻に抜けるつくね芋の香りと風味が豊かなきんとん部分に、中の上品なこし餡がしっとりと混じり合い、錦玉羹がアクセントになった食感もたのしい。
白~水色のグラデーションが清々しい瀬音は、解禁となる鮎釣りに因んだ鮎の焼印が押された道明寺製。
道明寺粉のつぶつぶの食感にもち米の風味がとっても豊か。
まぶされた氷餅は、鮎の泳ぐ清流の水面のきらきらにも、釣られた鮎が跳ね上げる水飛沫にも見え、食感の豊かさにも。
どの上生菓子も、見かけの美しさだけでなく、それぞれの素材の味と風味がとても豊かで、ほんとうに美味しい!!
水無月の風物詩を目と舌とでたのしく美味しく味わい、心まで満たして貰いました。