「初春歌舞伎公演・通し狂言・南総里美八犬伝」

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今年も初芝居は国立劇場大劇場で。

今回の演目は「通し狂言・南総里見八犬伝」。

江戸時代後期の劇作者・曲亭馬琴のこの代表作。
その刊行二百年という節目に因んでの上演だそうです。

私にとっても、馬琴と八犬伝は、昨年うれしいご縁を頂いた、思い入れのあるもの。
昨年の『小説新潮』7月号掲載の、植松三十里先生の「八犬伝の筆」という、「南総里見八犬伝」の口述筆記をした、馬琴の息子の嫁、お路のお話しに挿絵を描かせて頂きました。

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その小説を読ませて頂き、とても胸が熱くなる感動をし、いままできちんと読んだことのなかった「南総里見八犬伝」を読んでみたいと、植松先生のお書きになった小学館文庫の「里見八犬伝」を読ませて頂きました。
思っていた以上に、とても面白く、これは江戸時代の人々が夢中になったはず、と大ベストセラーに大納得。

そこへ、私の大好きな菊五郎さん毎年恒例の国立劇場での初春歌舞伎の演目が「通し狂言・南総里見八犬伝」と知り、うれしいご縁(自分勝手ですが)に大興奮。
例年以上に、今年の初芝居をたのしみに伺いました。

植松先生の「里美八犬伝」を読んでいたこともあってか、いつも以上にたのしめ、入り込めた今年の舞台。

戦後初の劇化である渥美清太郎の脚色を基本に、河竹黙阿弥が脚色した”犬山道節の白井城下の刀売り”をアレンジして百五年ぶりに取り上げたという幕の菊五郎さんの道節、豪快な演出でとってもかっこ良く、大興奮してしまいました!!
菊之助さんの信乃も凛々しくて美しい!!

最後には、昨年に続き、手拭いまきの手拭いまで、ゲット出来、今年もお正月から大満足大満喫な初芝居でした。