今月の歌舞伎座での「三月大歌舞伎」は、義太夫狂言三代名作の一つ『菅原伝授手習鑑』。
13年ぶりの通しで、新しい歌舞伎座でも初めての昼夜に渡る通し上演ということで、がんばって一日で、昼夜通しで観て来ました。
もちろん自分自身もこの演目を通しで観るのは、初めて。
いままで単独では、それぞれの幕を何度も観て来ながら、きちんと理解出来ていなかった、幕と幕の繋がりや流れが、やっとはっきりと理解出来ました。
こういうことが事の始まりで、それがどうなって、だからこんな事になったのだ・・・ということが、心情的にもストンと腑に落ちた感じがして、いままでより一つ一つの幕がより面白く感じられました。
これで、これからの単独上演の際にもよりたのしめること間違いなし!!
一日で昼夜通しの観劇は、私にとっては一仕事な感じがあるのですが、他の三代名作も一度通しで観てみたいと思わせられました。
写真は幕間のお弁当。
昼の部には「新世界 グリル梵」のビーフヘレカツサンド。
夜の部には、池波正太郎さんもお好きだったという、「木挽町 辧松」の幕の内1番。
地下の木挽町広場に、かわら版の出で立ちをしたお兄さんが。
木挽町広場の情報などを口上したり、幕間時間を質問したら、親切に教えてくれたり、写真とHPへの掲載をお願いすると、こんな風にポーズを取ってくれました!!
江戸の町に降り立った様な気分にしてくれる、粋なパフォーマンスです。
菊之助さんの桜丸と初役の「道明寺」での判官代輝国。
それぞれ、初々しかったり、切なかったり、そして美しく凛々しく、とってもすてきでした。