そごう美術館で開催中の「円空・木喰展」へ行って来ました。
展覧会会場を入ってすぐの場所にいらした、240cmある「十一面観音菩薩」。
大きい目尻がつり上がった表情は、円空のごく初期の作品で、雰囲気は飛鳥仏によく似ているのだそう。
とてもいいお顔で、思わず手を合わせてしまいました。
もうひとつ、円空の「大黒天」。
大きな木の根に顔と小槌を持つ手が彫られただけの木彫像。
曲がった生成りを大黒天の袋を担いだ姿を彷彿させる様に生かしているところに、特別に心惹かれました。
柔らかな微笑みをたたえている250点ものお仏像さまたち。
おひとりおひとりにご挨拶する様な気持ちで鑑賞するうちに、自分も微笑んだ柔らかな心持ちになれました。