『小説新潮』4月号挿絵

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新潮社『小説新潮』4月号掲載の植松三十里先生「御馳走役拝命」のタイトルイラストを描かせて頂きました。

植松先生の作品の挿絵を描かせて頂くのは、今回で3回目になります。

佐賀藩鍋島家の分家である小城藩が、幕府から宮家の御馳走役を命じられ、藩主の近習・慶之助と、その父で家老の文次郎が、とてつもない費用の金策に走りまわり、藩のために奔走するお話し。

読むと、御馳走役を命じられた藩と家臣たち、それぞれの様々な面からの大変さと苦労が手に取るようにわかり、とても興味深い内容になっています。

慶之助と文次郎父子が、命がけで藩を守ろうとする忠義の心と、家臣の忠心に答えようとする、誠実な若き藩主の姿に心が熱くなるドラマも。

タイトルイラストには、小城藩の家紋である鍋島杏葉の意匠の基となっていて、いまがちょうど盛りでもある、杏の花枝。
金策の象徴として、当時の元文小判を配したものにしました。
杏の実と葉の意味は、小説を最後まで読むとわかって頂けると思います。

この度もすてきなお話しの挿絵を描かせて頂け、とても光栄でした。
ありがとうございます。

掲載ページの拡大画像は<時代物Original>のページでご覧頂けます。

いままでの、植松三十里先生の作品の挿絵については、こちらをご覧下さい。↓
『小説新潮』10月号「落ちのびよ」挿絵
『小説新潮』7月号「八犬伝の筆」挿絵

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