栗名月〜十三夜のお話し〜

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今日10月25日は、旧暦九月の十三夜。
そこで、十三夜を含めた3日間の期間限定販売という、虎屋の「栗名月」を初めて戴いてみました。
写真手前が「栗名月」。
御膳餡を新栗を使った栗餡で茶巾絞りにしたもの。
栗の風味と香りがたっぷりでおいしい!!
写真奥は「栗粉餅」。
先輩がSNSで紹介されていて、すごくおいしそう!!と気になり、少し前に「虎屋菓寮」へ行った際に戴き、そのおいしさに惹き付けられ、次の週にもお店に通ってしまうほどのお気に入りに。
こちらの栗餡はそぼろ状で、中の御膳餡が求肥に包まれていて、食感もたのしく、栗の風味もたっぷり。
同じ栗の生菓子、どう違うのかな?と今回両方を食べ競べてみました。
個人的には「栗粉餅」の方がより好みでしたが、もちろん「栗名月」もまちがいなくおいしいお菓子でした。

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その「栗名月」について、少し調べてみました。
栗名月は、旧暦九月の十三夜の呼び名のひとつ。
この時期の収穫物である栗を神様にお供えしたことが名の由来だそう。
旧暦八月の十五夜の満月である、中秋の名月の約1ヶ月後の、満月まで少し欠けた十三夜の月を見てたのしみます。
十五夜が中国から伝わったのに対して、十三夜は日本独自の歳時。
日本では、台風が多い十五夜の時期よりも、十三夜の時期の方が晴れる確立が高いことから普及したそうで、かつては十五夜を見て、後の月である十三夜を見ないのは「片見月」と言って忌み嫌ったそう。
現代では、十五夜だけが強く残っていますが、晴れ率だけでなく、満月に少し欠けた月を鑑賞するという趣深さに、日本らしい美の感覚を想いながら、夜空に今年の十三夜の残月を眺めました。