「初春歌舞伎公演・通し狂言・小春穏沖津白波ー小狐礼三ー」

IMG_1431

今年も初芝居は国立劇場で。

河竹黙阿弥生誕二百年に当たる今年。

「通し狂言・小春穏沖津白波ー小狐礼三ー(こはるなぎおきつしらなみ こぎつねれいざ)」は、元治元年(1864)年、江戸・市村座での初演後、平成十四年(2002)に、大歌舞伎で百三十八年ぶりの通し狂言として、国立劇場で復活して以来の再演だそう。

「雪」「月」「花」と次々に変化して行く二幕目もですが、大詰めの稲荷の鳥居の大道具の演出が、すばらしかったです。

IMG_1433

その大詰めでの、びっくりするほど大仕掛けで立体的かつ、洗練された美しさの大道具の中で、菊之助さんの小狐礼三が、大勢の捕手を相手に、大暴れを繰り広げる場面。

大大迫力で見応えあり、捕手の役者さんたちとの息の合った、美しくも爽快な立廻りに、菊之助さんかっこいい〜〜〜!!!と何度も!!

その菊之助さんを引き立てる、捕手の役者さんたちの立廻りもほんとうにすばらしい!!

何度でもこの大詰めを観たい!!という気分にさせられます。

IMG_1432

もちろん、日本駄右衛門の菊五郎さんが、渋く粋にかっこよく、中心で全体を引き締めていてます!!

やっぱり菊五郎さんは、すてきだな〜。

中間早助の橘太郎さん、今年の時事ネタ盛込みも、程よく面白く、とても良かったです。

やはり河竹黙阿弥は面白い!!

生誕二百年の今年、黙阿弥の面白い演目を沢山たのしめます様に。