先月の国立劇場での「初春歌舞伎公演」と、先週のそごう美術館での「日本画の革新者たち展」へは、昨年末に仕立て上がった青海波菊の江戸友禅作家・清水雄一さんの染帯に疋田染の小紋の初おろしで出掛けました。
縮緬地に疋田柄の染めの小紋。
八掛は深紫の暈しに。
葡萄紫の縮緬の帯揚げに、帯〆は蘇芳色のゆるぎを合わせました。
自分で着付けは、紬でしかしたことがなく、小紋を自分で着付けるのは、これがはじめて。
柔らかい小紋は、硬い紬に比べ、すべって着付けにくいと聞いていたので、お出かけ当日前に事前練習してみたのもよかったのか、心配したよりは上手く着付けられた様で、ひと安心。
先週のそごう美術館の展覧会には、着付けのお師匠さんである友人と出掛けたのですが、はじめての小紋での着付けを組み合わせと共にほめて貰うことも出来、素材だけでなく、その柔らかく女性らしい印象に、自分には似合わないのでは?と、手をさずにいた小紋だったのですが、俄に小紋もいいのでは?と思うゲンキンな私。
そのお師匠さんである友人は、オリジナルデザインの洒落紋を入れた、無地のグレーの結城紬(手織りの結城の風合いはやっぱり違うなあ、とため息!!)に、植物の描かれた縮緬の染帯、若緑色の帯〆に淡い桃色の帯揚げとちらりと見えるお襦袢も濃い紅梅色で、シックなグレーのお着物に立春らしい春色小物が素敵すぎるさすがの組み合わせ!!
展覧会の出品作品である、横山操の『川』。
銭湯の煤を絵具と混ぜ、箒や木の切れ端などを用いながら描いたといわれる力強い大作の前に立つ、お師匠さんのきもの姿、凛としてなんとも美しい!!
展覧会観賞後には、お昼やお茶でたっぷりのお喋りもすこぶるたのしい、立春きもの女子会でした。