「勝川春章」展

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太田記念美術館で開催中の「勝川春章」展へ行って来ました。

今回の展覧会は、受講していた浮世絵講座の講師の先生とそのクラスメイトの方々とご一緒させて頂いての鑑賞会。

先生は、歌舞伎や落語など江戸文化全般に精通されているので、特に今回の春章の様な歌舞伎役者や力士たちを描いた浮世絵師の展覧会にご一緒して頂けるのはとてもありがたいこと。

そして、そのクラスメイトの方々もまた、先生の浮世絵講座を長く受講しつづけられていて、歌舞伎などにも精通されている博学な方ばかりで、充分講師も出来る様なレベルの方々なので、ほんとうはクラスメイトなんて言うのははばかられる方々のお仲間に入れて頂いてのありがたい機会です。

まずは各々で館内の展示作品を鑑賞。

展示室入ってすぐにある座敷に上がって、春章の肉筆「桜下詠歌の図」で、春章の巧さに感心。肉筆画を見ると、浮世絵師の巧さがわかる気がします。

その後の浮世絵版画作品も、やはり春章巧いな、と思いながら、勝川派門下の絵師や、若きころ春章の門を叩き、勝川春朗の名前で描いた北斎の作品を堪能。

春章や同世代に活躍していた浮世絵師たちのほとんどが影響を受けたという、大好きな浮世絵師・鈴木春信の作品が、それを模倣した春章の作品と並べて展示されていたのは、面白かったです。

その春信の影響を色濃く残した画風で、春章と北尾重政が六枚づつ担当したという一二枚からなる揃物の「かゐこやしなひ草」も興味深くて好きでした。

ひととおりの展示作品を観賞後、先生に初代・中村仲蔵に関わる作品の面白い解説をして頂き、何度か歌舞伎の仮名手本忠臣蔵で斧定九郎を観ているので、親しみ深くたのしくお話しを伺いました。

浮世絵にも歌舞伎にも、江戸時代に人々に親しまれた文化を広く全般に理解を深めることが出来れば、それぞれをより深く理解することが出来、一層にたのしめる様になれるのだろうな、と改めて痛感。

今度は大相撲も国技館で直接観戦してみたいな、と思いました。

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