横浜赤レンガ倉庫のイベント広場の特設舞台で上演された「〜横浜能楽堂外ノ芸術祭2016〜赤レンガ薪能」へ行ってきました。
地元の赤レンガ倉庫で初めて開催される薪能ということで、行って見たい!!とは思っていましたが、ちょうど公演当日に入りそうな予定があり、諦めていました。
その予定がずれ、スケジュール的には行ける事に。
公演間近だったので、もうチケットは売り切れているかも知れないな、と思いつつ調べてみると、二等席は空席有り。
座席表を見つけることが出来ず、イベント広場の広さから考えても、かなり舞台から遠いだろうな、とは思いましたが、地元で近場でもあるし、赤レンガでの初めての薪能の雰囲気だけでも味わえれば良し(?!)として、チケットを取りました。
週の初めの予報では、晴れの予報でしたが、前日には夜になるほど雨という予報に。
そして当日は昼からのザーザー降り。
けれど中止・実施の案内電話では開催とのことで、開演時間にはやんでくれることを祈りつつ、雨具を用意して会場へ。
ザーザー降りはおさまって、一時やんだ瞬間もありましたが、雲行きは怪しく、ポツポツ降ってはやみの繰り返し。
開場時間まで、雨宿りがてらお茶でも、と赤レンガの軒先に入ると、お能のイベントでお会いして、お話しさせて頂いて以来、度々能楽堂でお会いするとご挨拶を交わさせて頂いている方に偶然遭遇。
お茶をご一緒して貰いました。
同じくお能のイベントでお知り合いになった方も加わって、開演前のひと時にとてもたのしいお喋りですごさせて頂け、うれしい偶然に大感謝!!
能楽鑑賞初心者の私は、野外でのお能は今回で2回目で、雨の中での観能は初めての経験でしたが、お二人の能楽鑑賞の達人に、プチ情報を教えて頂けたので、戸惑うこともなく観能することが出来ました。
開演時間になっても、ポツポツ雨はやまず、狂言より先にお能が袴能で上演されることに。
面や装束を着けた形で観られなかったのは、残念ではありましたが、貴重な面や装束の事を思えば当然の事。
立地から、普段も海風が強い場所ですが、お天気のこともあってか、マイクに風の音が大きく入ってしまうのが少し残念。
けれど、後場になって義経一行が船に乗って出航し、穏やかだった天気が俄かに変わり、激しい嵐になり、知盛の怨霊と弁慶の緊張感あふれる死闘が繰り広げられると、この港を背景とした舞台と天気はとても効果的に思えました。
残念ながらお席はやはりとても遠く、この白熱した演技をもっと間近で観られたらな、としみじみ思いつつ、初めての赤レンガでの薪能の雰囲気を味わえれば、との希望には満足に。
今回の演者や主催の方々のご苦労に思いを馳せながら、次はぜひとも良いお席で、お天気にも恵まれた中で、またこの空間での薪能を体験してみたいと思った一夜でした。