国立劇場開場50周年記念として、先月から三ヶ月に渡って全段を完全通し上演している「仮名手本忠臣蔵」。
十一月の第二部へ行ってきました。
席に着き、開演を待っていると、聞き覚えのある声がすぐ後ろから。
中高同級の友人でした!!
ちょうどお互いひとりで来ていたので、幕間になると一緒にお弁当を広げながら、高校生の時に授業で来た、歌舞伎鑑賞教室の演目は何だったろう?などと、ずいぶん大人になり歌舞伎好きになってから、思い起こしてみようとしてもずっと思い出せないでいたことなどを 私よりちゃんと覚えている彼女に思い出してもらったり、こちらもまた、私よりだいぶ前から歌舞伎鑑賞を続けている先達の彼女と、最近の舞台の話などで盛り上がり、終演後にも、隣接している伝統芸能情報館での「国立劇場50年の歩み展」を見ながらの尽きないお喋りに、近くのカフェへ移動!!
思いがけない偶然に、とびきりたのしいひとときを過ごしました。
舞台の方は三段目「裏門」を書き替えたという所作事、浄瑠璃「道行旅路の花聟」。
菊之助さんのおかるが初々しく美しい。
続いて五段目の「山崎街道」「二つ玉」。
松緑さんの斧定九郎は初めて見ましたが、とても良かったです。
「五十〜両〜〜〜」の名台詞が素晴らしかった!!
そしてそして、六段目の「勘平腹切」。
お目当ての菊五郎さんの勘平は、何度見てもやっぱりすてき!!
七段目の「一力茶屋」では、吉右衛門さんの由良之助の流石の演じ分けに大満足な内容。
充実した舞台と、幕間からカフェまでたのしく付き合ってくれた友人と、そしてそのうれしい偶然に大大大感謝のとっておきの一日でした。