とらやさんの今年の干支「酉」にちなんだ生菓子は「のどかなとき」と名付けられた桃山製。
日本人にとって古くから身近な鳥の一つで、名前も庭の鳥の意に由来するとされる鶏。
その鶏が夜明けを待ち、穏やかに休んでいる様をかたどったとのこと。
ふっくらとしたかわいらしいお菓子です。
桃山は、秀吉の伏見城(桃山城)の瓦である五三の桐をかたどって作られたのが始まりだそう。
白餡に卵黄を加えて練った黄味餡の生地で小倉餡や白餡を包んで焼き上げる桃山。
黄味の風味としっとりとした口当たりの桃山は、子供の頃から大好きな和菓子の一つ。
とらやさんの小倉餡の入った「のどかなとき」は、ひとあじ違う上品な桃山に感じられました。
初詣にいつもお参りする神社で、毎年戴いている干支神楽の紅白のよりそい土鈴の鶏と共に。
ほのぼのとのどかで暖かな一年を過ごせます様に。