岬屋の都鳥

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和菓子の本でその姿のかわいらしさに惹かれ、戴いてみたいと思っていた「菓子司 岬屋」さんの都鳥。

ちょうど近くでの予定があったので、事前に電話で取り置きのお願いをし、用事の前に立ち寄らせて貰いました。

『伊勢物語』で在原業平が「名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしや」と歌った都鳥は、今も隅田川にその姿が見られる、ユリカモメの事だそう。

鳥の形に作られた薯蕷饅頭に、焼印で目と羽、くちばしに紅を差した手作りの都鳥は、一羽一羽が微妙に違う表情でとってもかわいらしい!!

山いもが入った、ふんわりもちっとした皮に、ちょうどいい甘さのさっぱりこしあんが、シンプルなのに?なのか、シンプルだからこそ?!おいしくて、大きめのお饅頭なのに、ぺろっと幾つも戴けてしまいそう。

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お茶席のお菓子として定評があるという「岬屋」さんの上生菓子は、三代目のご当主がお一人で作られているそうですが、この日はそのご当主が直接対応して下さり、『〜上生菓子「岬屋」主人の〜やさしく教える和菓子のきほん』のページをめくって見せて下さりながら、その他のお菓子の作り方や特徴などを説明して下さいました。

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2月末に発売されたばかりというこの本、店頭でご当主の落款入りのものを求められるとのことで、一冊頂いて来ました。

こんな上菓子のお店が近場にあったら、季節ごとに足繁く通いたいものです。