今年の團菊祭は、昼の部へ。
近年毎年團菊祭へご一緒して貰っている友人とふたりで出掛けて来ました。
昼の部一幕目は、十七世市村羽左衛門十七回忌追善で、十七世羽左衛門の孫・新彦三郎さんが梶原平三、新亀蔵さんが俣野五郎、新楽膳さんが大庭三郎を演じる襲名披露狂言の「梶原平三誉石切」。
襲名披露らしく奴菊平を菊之助さん、剣菱呑助を松緑さん、梢を右近さん、六郎太夫を團蔵さんという豪華な顔合わせで幕が開きました。
幕間には、いつもお弁当を調達している、歌舞伎座地下の木挽町広場の売店やぐらで、大阪船場の吉野さんの箱寿司と穴子稲荷の詰合せを。
初めて戴きましたが、見た目の美しさだけでなく、肉厚のネタに酢飯の塩梅も絶妙のとっても美味しい大阪寿司で、お気に入りの定番に即決定!!
二幕目は海老蔵さんが佐藤忠信実は源九郎狐、静御前を菊之助さんが演じる「吉野山」。
海老蔵さんと菊之助さんの取り合わせで観る吉野山は今回が初めて。
美しいふたりの華やかな道行きにうっとり。
このおふたりでの取り合わせの舞台をもっと色々観たいな。
そして、本日いちばんのお目当ての三幕目は、河竹黙阿弥の世話物の名作「魚屋宗五郎」。
菊五郎さんの宗五郎は、何度観てもやっぱり最高ーーーーー!!!!!
禁酒の誓いを破って酒を飲み、次第に正体を失っていく宗五郎の芝居は秀逸です。
菊五郎さんの実年齢を考えると、全く信じられない若々しさと熟練のお芝居を満喫の一幕。
今回は、菊五郎さんのお孫さんである、寺嶋眞秀くんが酒屋丁稚与吉で初お目見得するのもお目当ての一つでしたが、しっかりと勤められていました。
今年も大満足な團菊祭を大満喫。
終演後には、新スポットのギンザ6で美味しいコーヒーを飲みながら、今日の舞台やその他のお喋りを一緒にたのしんでくれた友人に、今年も大感謝のうれしいうれしい一日でした。