文楽協会の地方公演「人形浄瑠璃文楽」へ行ってきました。
友人が、私の地元で上演されるから、と誘ってくれ、神奈川公演の「義経千本桜」の椎の木とすしやの段が上演される昼の部へ。
長年、共通の友人のピアノのリサイタルや、合唱のコンサートに一緒している、もう一人の友人とのいつもの三人組で。
会場近くでのランチとお喋りをたのしんだ後、会場になる紅葉坂の神奈川県立青少年センターへ入ると、ロビーに人形遣いに操られた姫様の人形が。
観客との記念撮影に応じてくれているその人形は、まるでほんとうに生きているような息をしているような滑らかな動きで、動いていないはずの顔の表情も豊かに動いているように見えて、人形遣いの技の凄さに感動と興奮を。
このホール、文楽の東京でのホームグラウンド(?)の国立劇場の小劇場よりも、1.5倍ほどは大きく、座席も前の方ではなかったので、小さな人形の動きなどが見えにくいかな?と心配していたのも杞憂で、生の太夫の語りと三味線の迫力や臨場感、生き生きとした人形の動きに魅了されました。
歌舞伎で大好きな演目の、このすしやの段。
特に菊五郎さんのいがみの権太には、涙涙涙だけれども、人形でもそんな感動出来るかな?などと思っていたのも勘繰りで、涙涙の幕引きに。
太夫・三味線・人形の三業が集結した文楽の魅力を再認識させて貰えました。
終演後にも甘味屋に立ち寄って、この日の舞台の話しに花を咲かせ、心地よい時を共にしてくれた、気の置けない二人の友人に、感謝感謝のうれしくたのしい一日でした。