歌舞伎座で公演中の「八月納涼歌舞伎」第一部を観劇しました。
今回は、友人に招待券を頂いて、ふたりで観劇。
歌舞伎では38年ぶりの本興行上演という、谷崎潤一郎作の「恐怖時代」。
想像以上に面白かったです。
中盤以降まで、歌舞伎として違和感なく観劇出来、けれども最後はやっぱり、谷崎潤一郎の戯曲なんだな、と痛感する終わり方と、そこここに谷崎らしい耽美的な場面が見られる作風で、とても面白く、堪能する事が出来ました。
お家横領をめぐり、愛憎と権勢欲が渦巻く、醜くも美しい舞台の中で、小心者で調子者の勘九郎さん演ずる茶坊主珍斎がとても良かったです。
面白いお芝居に誘ってくれ、素敵な時間を過ごさせてくれた友人に、こころから感謝のとてもたのしい一日でした。