歌舞伎座で公演中の
「團菊祭」。
先週の夜の部に続き、今週は海老蔵さんご贔屓の友人と三人で昼の部へ行って来ました。
昼の部の一幕目は菊之助さんが玉手御前を演じる
「摂州合邦辻」。
菊之助さんの玉手御前を観たのは、4年半前。
その年の5月に大坂松竹座で初役を勤められ、半年後の12月に、日生劇場で演じられた舞台以来。
歌舞伎座建替えの時期で、日生劇場で歌舞伎を観るのは私自身初めてで、歌舞伎座と全く違う雰囲気の劇場での歌舞伎はどんななのだろう?と思っていたのですが、特に花道の出などが、玉手御前の邪悪さに合っていて、とてもいい空間だったな、と思い出しました。
今回は、歌舞伎座での菊之助さんの玉手御前を初めて観劇。
俊徳丸への思いを語るクドキに、父に刺されてから本心を明かす戻りの見せ場をたっぷり堪能しました。
戻りで継母としての真実の愛を語ってからもなお、玉手の心の底に潜んでいる恋心が魅惑的。
そして一幕目での大熱演に続き、二幕目の「天一坊」でも初役を熱演の菊之助さん。悪の色気が漂っていて、こちらもすてきでした。
菊五郎さんの越前守が、大詰めで天一坊の悪事を暴く場面は、爽快でかっこ良く、海老蔵さんの山内伊賀亮の悪振りもすてきな魅力的な顔合わせ。
幕間のお弁当はまい泉の江戸華弁当。お気に入りのお弁当のひとつ。
歌舞伎鑑賞の先達である友人に、幕間や終演後にもいろいろな話しを聞かせて貰い、話せるひとときもすこぶるたのしく、今年も大満足大満喫の「團菊祭」でした!!