三井記念美術館で開催中の「〜錦絵誕生250年〜春信一番!写楽二番!〜フィラデルフィア美術館浮世絵名品展〜」へ行って来ました。
鈴木春信は、私の中で、数多くの浮世絵師の中で、一番か、二番か、三番には入る、最も好きな浮世絵師のひとり。
繊細で優美で夢幻の世界の様な感性の春信の浮世絵は、とても魅力的。
以前から、その春信の作品をまとめて見られる展覧会が開かれないかな、と熱望していました。
その春信の作品が30点余も展示されるという今回の展覧会をたのしみにしていました。
「春信一番!写楽二番!」という、メインタイトルに惹かれ、見落としていましたが、この展覧会はフィラデルフィア美術館所蔵の浮世絵名品コレクションの里帰り展。
フィラデルフィア美術館は、私が日本でデザインの専門学校を卒業後、渡米し、わずか1年半余ですが、留学し、卒業したアートスクールがある、フィラデルフィアのダウンタウンから、ほど近くにあった美術館。
学校の授業や放課後に何度か通いましたが、当時の私は浮世絵に特別惹かれていることもなかったからか、この美術館が4,000点もの浮世絵を所蔵していることなど全く知らずにいました。
なんだかとても悔しくてもったいない様な気持ちになります。
それでも、懐かしい美術館のコレクションと知り、より楽しみな気持ちで出掛けてきました。
お目当ての春信の作品は、前期と後期で展示替えがあるので、前期の今回は、16点の展示。
それでも春信のまとまった数の作品を一度に並べて見られたのは、私自身は初めての事で、春信の世界に浸ることが出来ました。
七夕を前に、美術館入口へ向かうタワーのアトリウムには、七夕飾りが。
短冊に願いを書いて吊るすことも出来る様になっていましたが、笹の葉飾りに、気持ちだけお願いをしてきました。
「また春信の浮世絵に出会えます様に」と、「懐かしいフィラデルフィアと美術館へ行ける機会がありますように」