そごう美術館で開催中の「日本画の革新者たち展」へ行って来ました。
特別出品の菱田春草の『落ち葉』。
六曲一双屏風の大作、緻密に描き込められながら、絶妙に調和のとれた淡い色合いが美しく、素晴らしかったです。
その作品の横に並べられた、春草の生涯の友・横山大観の同じく六曲一双屏風の『春秋図』に心惹かれました。
気持ちいい空間を感じる大胆な構図に、没線描法によるという着彩の筆遣いにため息。
紅葉の暖色に、鮮やかなおおるりのブルーが素敵!!
小林古径の『妙音』の琵琶を奏する平経正のイケメンぶりに、私は古径の描く顔が好きなんだな、と再認識。
松と藤と、白龍の出現をイメージさせる経正の袖から立ちのぼる白煙の構図や演出にも大感心。
そして、大好きな日本神話の女神さま・天鈿女命(あまのうずめのみこと)の大らかなお姿を安田靫彦の『天之八衢(あめのやちまた)』の作品で拝見出来、「日本画の革新者たち」の名品の数々を堪能しました。