太田記念美術館で開催中の「大江戸クルージング」展へ行って来ました。
東京湾や隅田川に囲まれ、市中にも堀や水路が縦横に張り巡らされた当時の江戸の町は水の都。
その江戸のさまざまな水辺での様子を描いた浮世絵を集めた今回の展覧会。
水辺と船や橋が、当時の江戸庶民の生活と密着した、とても身近な存在だったことが伺える作品の数々が展示されていました。
特に夏の一大レジャー、隅田川での納涼舟遊びや、花火大会の様子は、国貞・国芳・広重・芳艶など多くの浮世絵師が描いていて、それらを見比べられるのもたのしい。
水辺が身近な日常生活や、水辺の娯楽を描いた当時の江戸の暮らしぶりは、川や湾からの涼しく気持ちのいい風を感じられる様で、とても風流で羨ましい様な気持ちに。
浮世絵の中の江戸の夏へと思いをはせながら、涼しい美術館での束の間の納涼気分を味わいました。