20年ほど愛用していた、お気に入りのステンレスのやかん。
とうとう木製の取手の一部分が焼け落ちてしまい、買い換えないと・・・な状態になってしまいました。
そこで、以前から気になっていた、南部の鉄瓶を求めることに。
伝統的なアラレがあしらわれた鉄瓶に、雪の結晶のデザインが気に入り、雪格子の瓶敷も。
ステンレスのやかんに比べ、少しだけお手入れが面倒な部分もありますが、その分、沸かしたお湯がおいしい!!
お茶やコーヒーもおいしくなった気がしますが、白湯がまろやかでおいしいくなったのが、いちばんうれしいこと。
起き抜けの朝と、晩の寝しなにしか飲んでいなかった白湯や湯冷しを、日中も飲むようになりました。
思っていなかったうれしいおまけがもうひとつ、鉄瓶の中で、お湯が沸く音。
沸きはじめに、静かにシューという音がしはじめると、次第にその音は大きくジーという音になり、ひとつふたつと小さな泡が浮かび上がりはじめ、中くらいの泡が増えてくると、一旦ぴたっと音は止み、やがて沢山の大きな泡と共に、ジジジジ、ジュジュジュという音を立てて湧き上がる。
そんな音の変化に耳を傾けながら、火の前でお湯が沸くのを待つ時間。
なんだかとても心が静まり、癒されます。
二ヶ月ほど使い、内側の白い結晶も、きれいに育ってきました。
それと共に、白湯や湯冷しに、甘味が加わり、まろやかさが増して、益々おいしいお湯になっているのを感じています。
これからも、大切に育てて、長くおいしいお湯を味わっていきたいです。