歌舞伎座で上演中の「二月大歌舞伎」夜の部へ行って参りました。
夜の部の一幕目は十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善狂言の「八陣守護城」。
病の中、舞台に立たれる我當さんの正清。
毒に堪えながら船上に立つ勇ましい姿が胸を打ちます。
二幕目の「羽衣」。
玉三郎さんの天女。
ほんとうに幻想的で美しく、まさしくこの世のものではない天女の優雅さにうっとり。
そして三幕目は、本日のお目当て「人情噺文七元結」。
菊五郎さんの長兵衛の、人情深い江戸っ子ぶり、やっぱりいいなあ~~!!
時蔵さんの角海老女房お駒と、梅枝さんの文七はぴったりはまり役でよく、
苔玉さんのお久の初々しい娘ぶりもよかった一幕。
眞秀くんの小じょくお豆のおしゃまぶりも可愛らしく、
円朝の、笑いあり涙ありの、心温まる世話物の傑作を満喫しました。
打出しの四幕目は「道行故郷の初雪」。
秀太郎さんの梅川と、梅玉さんの忠兵衛の、哀しくも美しい、艶のある清元の舞踏。
追善の一幕を美しい雪景色の舞台と共に堪能しました。
ひさしぶりの三階席での観劇だった今回。
幕間には、大好物のめでたい焼きを。
紅白の白玉入りがやっぱりおいしい!!
大満足で劇場を後にした、今月の歌舞伎座公演でした。